こんにちは、古着Everettの水内です。
今日は古着界隈では通のみが知る「サルファ染め」についてご紹介したいと思います。
サルファ染めを初めて聞く方も多いと思いますが、実は古着マニアの間ではよく知られたワードで、このサルファ染めデニム・ジーンズは本数が少なく貴重です。
そのため入手が難しくプレミア価格が付くことも多いです。
サルファ染めの特徴や見分け方などを書いていきますので、ぜひ読んでみてください。
サルファ染め(Sulfur dye)とは、黒色の硫化染料を使い衣服を染め上げる技法です。
80年代後半から2000年代前半に用いられたポピュラーな染め方で非常に人気があります。
後染めのため色落ちがしやすく、履いているうちにメリハリのある色落ちをします。
墨黒のような色見となり、カッコイイ色落ちが期待できます。
これがリーバイスのデニムとなれば、ヴィンテージ好きにはたまらない一品になります。
そんなサルファ染めのリーバイスデニムは現在入手が困難になっています。
それはこのサルファ染めが環境汚染につながるとし、欧米諸国では徐々に禁止されているためです(中国では引き続き継続)。
根強い人気と個体数の少なさから、今後手に入れる事が難しくなることが確定しています。
それでは次にサルファ染めと他の染め方との見分け方です。
デニムの染め方は大きく二種類で「先染め」と「後染め」です。
サルファ染めは前述したように後染めの部類に入ります。
まず生産工程での違いですが、先染めは糸の段階、または糸を紡ぐ前の段階ですでに染色を済ました状態です。
一方後染めは生地の段階、または縫製した後(記事以降のどの段階にも該当)に染色したものになります。
また実際に出来上がったアイテムを見た際の見分け方です。
生地の裏を見れば一目瞭然なのですが、先染めの場合は黒糸に加えて白い糸が見えているもの。一方後染めは全体的に染色されているものになります。
これは生産工程の部分から見てもらえば分かりますが、後染めしたアイテムはアイテムそのものを染めるためすべての糸が黒くなるためです。簡単ですよね。
いかがでしたでしょうか。
日本国内での古着や転売人気もあり、実際にサルファ染めのデニムやジーンズはいま高額で取引されていますし、これからさらに価格が上昇する可能性のあるアイテムです。
見分け方も比較的容易かと思いますので是非古着屋で見かけた際は手に取ってみて下さい!!
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